ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

風邪の効用(3)

www.chikumashobo.co.jp

再読しました。

 

後半の内容で印象に残った部分を2か所、引用します。

 

京都でイルガピリンを使い過ぎて死んでしまった人がおりましたが、死ねば確かに神経痛はなくなるでしょうが、少し困りますね。バサッと一気にやろうとすることは、殺すにはよいが活かすには向かない。痛みをバサッと制止できるのは、体を鈍くする方法だけで、活かす方法では、すぐ鋭敏になるのですから痛みが一時増える。その前には弛むからだるくなる。だるくなり、痛みが増え、排泄が亢まり、次第に痛くなくなる。(中略)パッと良くするということにはどこかインチキがあり、やっている人も、受けている人も気づかないでいることが多いが、体には硬直やら、歪みやらが残っている。

 

病気が治るのも自然良能であり、病気になるのも自然良能です。新陳代謝して生きている人間に建設と破壊が行われるのは当然ですから、建設作用だけを自然良能視しようというのは、破壊を怖れ、毀れた体のまま無事を保とうと考える臆病な人です。生命を保つためには自然のはたらきを活かすことの方が、人智をつくすより以上のことであるということ、考えてみるべきでしょう。

 

深いですねー。