エコ
『エコ』という言葉が一般的に広まったのはいいコトだな、と思う。
でも、『エコ』って言葉が独り歩きしてしまっていている気もする今日この頃。
エコって言葉の元々の意味は、『生物と環境の間の相互作用を扱う学問』。
その言葉が発展(?)して、今は、地球にやさしいコト全般が『エコ』と言われているけれど。
『エコ』という言葉が氾濫している今日この頃だからこそ、
どういう視点で『エコ』と言っているのか、ちゃんと考える必要があるなと、感じています。
今日の『ごきげんよう』で、小堺 一機さんが、ライオン『ナノックス』という洗剤を、「今までの半分の量でいいんです。エコでしょ。」と言って紹介してました。
たしかに、使用量が半分で済むということは、容器の原料が少なくて済む、という観点から言うと、ちょっとエコかも?
でも、それって、容器を再利用した方が、もっとエコだよなぁ。
もっと言うと、エコに洗濯したいなら、生分解性の観点から、合成洗剤ではなく石鹸を使った方がいいよ。
少し話は変わって、二酸化炭素排出量が少ないから、原子力発電が『エコ』という主張があります。
たしかに、二酸化炭素排出量のコトだけ考えると『エコ』と言えるかもしれない。
けれど、原子力発電所で電力を生産すると、『核のゴミ』が出て、その放射能の毒性が消えるのに万単位の年月が必要となる。
そのコトを考えると、環境にやさしいなんて、とても言えない。
またちょっと話は変わって、エコカーやエコ家電に買い替える場合についても。
みんな、製品を生産するため、運ぶための環境コストなども考慮した上で、『エコ』かどうか判断してるのかな~ってコト、気になっています。
どういう観点から、『エコ』と言っているのか、色んな面から見た時に本当に『エコ』なのか?
気を配りたい。