ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

戦場のピアニスト

テレビで「戦場のピアニスト」を観ました。

観終わった後、主人公がヴィルム・ホーゼンフェルト大尉を助けようとしていなかったことが気になりました。

主人公の友達が「工場の人に聞いてみよう。」と工場に向かって走っていくのに、一緒に行こうとしない主人公。そして、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉が死んだことを告げるテロップ。。。

「自分はたくさんの人に助けられたのになぜ?」と、納得いかない気持ちになってしまいました。

で、ネットで調べてみたところ、原作本には、シュピルマンが戦後ホーゼンフェルトを救おうとして果たせなかった事が描かれているそうです。さらに、ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉の日記の抜粋が巻末に収録されていることも判明。

ヴィルム・ホーゼンフェルト大尉は、ナチスに反対であり、シュピルマン以外のユダヤ人も助けていたが、戦犯として捕らえられ、多くのユダヤ人を救ったと主張したにもかかわらず、助かりたいための嘘ととらえられ戦犯として死んでしまったそうです。

また、ドイツ兵が皆、虐待対象のユダヤ人に向かってDu(お前)というぞんざいな言葉で呼びかけている中、ただ一人ホーゼンフェルト大尉だけはシュピルマンにSie(あなた)と敬語を使っているけど、日本語ではこうした差異が示されていないことも分かりました。

映画の吹き替えでは、大尉が「弾け」と命令調で話していたけど、実際は違うんだろうな。

ここまでの情報を得て、やっと気持ちがスッキリしました^^
原作本、読んでみたいです。

おそらくこの映画を観て、戦争の悲惨さ、戦争はあってはならないという気持ちになる人がほとんどだと思うけれど、今現在も、地球上のいくつかの地域で戦争が継続中で、そして、イラク自衛隊を派遣している日本国民である自分も、戦争と全く無関係というわけではないということを忘れてはいけない、と強く感じました。。。


著者: ウワディスワフ シュピルマン, Wladyslaw Szpilman, 佐藤 泰一
タイトル: 戦場のピアニスト