新型インフルエンザワクチンが問いかけるもの
ちょっと前に、新型インフルエンザのワクチンに関するニュースを見ました。
新型(豚)インフルエンザのワクチンを、鶏の有精卵から作ることができることが分かった。
しかし、鶏の有精卵は不足しており、コストも高くついてしまうため、ワクチンの製造は困難である。
というニュースでした。
私は、このニュースを見て、この事実は、現代社会に生きる私たちに、重要な警鐘を鳴らしているように感じました。
なぜ、鶏の有精卵が少ないのか?
なぜ、有精卵が高価なのか?
雄と雌の鶏を普通に飼育すれば、通常、雌鶏が産む卵は有精卵である筈です。
卵は、スーパーにたくさん売っているのに。
私たちは、よく卵を食べているのに。
それなのに、有精卵が少ない、そして高価である。
ということは、私たちが普段見かける卵、普段食べている卵は、その殆どが、無性卵ということです。
つまり、雌鶏たちは、不自然な状態で飼育され、ただ卵を産むためだけに生かされ、その卵製造機と化した雌鶏の卵を、普段の私たちは食べているということです。
ギュウギュウ詰めにされて、一生、外の世界を見ることもできず、殆ど動くこともできない状態で生かされている雌鶏たち。
そして、その卵を食す私たち。
皆さんも、いま一度、自分が普段食べている命について、考えてみてはいかがでしょうか?
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