護憲は現実的だ!(2)
護憲は現実的だ!(1)に対して、
『中国ですが、ここのところ国防費を対前年比10%以上で拡大しつづけています。
もうそんな状況がずっと続いているんですね。そのことについてはいかがお考えでしょうか?』
というコメントをいただいたので、その点について書きます。
国防費を対前年比10%以上で拡大しつづけている中国だからこそ、その中国に対する軍事防衛による対応は、日本にとってかなりの負担になる筈です。
そして、わたしは、「正しい戦争」は本当にあるのか(2)で引用した
『力の均衡という図式だけで平和を保つことができるかどうかはきわめて怪しいことが分かります。(中略)これでは、平和が保たれるのではなくて、そのときそのときで戦争を先延ばしにするだけです。それにこれじゃあ、軍隊への依存を減らすどころか、むしろ増してしまう。力のバランスで支えられた平和の下では、軍備拡大の競争、軍拡競争が避けられません。そして、軍拡競争自体が国家間の不信を高めてしまうという面もあります。』
という意見を支持します。
力に対して力で守るのでは、平和が生まれるどころか、平和から遠ざかってしまうと思います。
それよりも、護憲は現実的だ!(1)で引用した『アジア地域の非核化を射程において核管理体制にまでもってく』ことが、アジアの平和への道だと考えます。
そのためにも、中国と日本の間の緊張感を高めないことが重要です。
だから今、憲法9条を改正しない方が賢明だと考えます。