ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

「正しい戦争」は本当にあるのか(4)

自分の頭を整理するため、
から、印象に残った部分を引用するシリーズ。第三弾です(>_<) 『3.デモクラシーは押しつけができるのか』より。 『アメリカの外交イデオロギーにこの民主主義が入ってきて、イラクでは中東民主化の第一歩と称する戦争さえやっちゃった。とうとう民主主義を<押しつける>戦争を始めちゃったわけです。冷戦期にも民主化推進ってありましたけど、その民主主義はようするに共産主義じゃないってことで、基本は力関係ですね。冷戦のもとでは最後には力関係で抑え込まれてますから理念が先走りするような政策って追求できない。(中略)それがいま変わっちゃった。各国で民主化が進んだという事実と、民主化のための戦争なんていう、すごいことをアメリカができるような軍事的条件が整ったこと、このふたつがスクラムを組んで、民主主義の世界を作るなんていう途方もない政策を議論できるようになっちゃったわけです。』 『中東でアメリカにとって大切なのはイスラエル。この国はアメリカ人から見れば、同じデモクラシーなのに独裁政権に囲まれて不安定な状況に置かれている。イスラエルを安全な状態に変える手段としては、なによりもアラブ諸国に議会制民主主義を広げることだ、っていうことになる。(中略) アメリカが民主化を進めるならけっこうじゃないかっていう意見もあるでしょう。でも外からの民主化では政府さえうまく作れない。民主化した諸国では、その過程は基本的に国内から生まれ、民主化を進めた運動が新しい政府の主体になってくる。(中略)そういう反政府グループがないとこで民主化っていう話をしてもあんまり意味ないんです。そしてアラブ地域でそんな反政府運動が少しでもあったとすれば、それは西欧的なデモクラシーを求める運動であるよりは、むしろイスラームを掲げて権力に対抗する運動の方が多かった。西欧的な意味での民主化じゃないわけですよ。(中略) そんなとこに民主化を求めるのは、国内に基盤がないのに、外から政府を押しつけることにすぎませんから、これは民主化どころかコロニアリズム(植民地化)そのものです。(中略) 民主化はなによりも国内社会から生まれるものであって、外から押しつけるような政策は正しくもないし、成功もしないでしょう。