ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

今週のマガジン9条(1)

今週のマガジン9条、読みました?? 興味深い記事がアップされてましたよ(^.^) この人に聞きたいは、『21歳で右翼団体の活動に加わり「愛国パンクバンド」を結成し、現在は、若者たちが抱える「生きづらさ」などをテーマに、作家として活躍中の雨宮処凛さん』のインタビューでした。 印象に残った箇所を引用します。 右翼活動を始めたキッカケについて。 『自分の帰属している場所が国家しかないというので、そこへ過剰に行ってしまったのかなと思います。 それと、「こんな何もない世の中、戦争くらい起こってくれないともう生きていられない」みたいな思いがすごくあって。戦争じゃなくてもいいんだけど、とにかく何か大きいことが起こってめちゃくちゃになってほしいと。 ちょうど私が20歳の時に地下鉄サリン事件が起こり、オウム真理教のことを知りましたが、事件のことはともかくとして、オウム信者の人たちはすごく目的を持っていて、充実しているように見えましたね。自分はフリーターだったりニートだったりで、目的も何も持っていなかったから。 そんなときに、知り合いに右翼団体の集会に連れて行かれたんですよ。』 右翼活動を止めたキッカケについて。 『一つは、自分が思想に依存しているなということが分かったから。自分の問題から逃げるために、右翼思想で理論武装しているんだということに気付いた。そうじゃなくて、いろんなことをとにかく自分の頭で考えよう、と思って、団体をやめたんです。 それから、『新しい神様』がたくさんの国の映画祭で上映されて、そこでいろんな国の人と話をしたことも大きかったですね。政治的な話もいろいろしました。(中略) 右翼が主張しているようなことって、国内で言っている分にはまあいいんですけど、アジアとかではまったく通用しないでしょう。実際に怒られてみて、それがよくわかりました(笑)。 (中略) それまでの自分は、すごく小さな視点しか持っていなかった、日本側の気持ちしか考えてなかったんだなと感じました。そうじゃなくて、いろんな国の人の立場について考えたら、視野が広がった。日本一国にだけこだわって考えないようになったら、やっぱり憲法9条もあったほうがいいなと思うようになったし。 今、改憲を叫んだり、戦争を肯定するようなことを言う若い人が増えているのがとても怖いなと思っているんですが、そういう人たちにも、「自分が今主張してることをアジアで言ってみろ!」と言いたいですね(笑)。』 「人間の盾」の一員としてイラクに行き、その1ヵ月後に戦争が始まったことについて。 『自分が会って話をした、「あの人たちの上に爆弾が落ちるんだな」というのは、すごくリアルな感覚ですよね。それがすごく怖かった。あの人が死ぬかもしれない、でももう助けにも行けないし、イラクにも入れないし、行ったら自分も死ぬかもしれない。そう思うのはやっぱり、精神的にも厳しかったです。 実際に、戦争が始まってから、現地で知り合ったイラク人の友人にもメールを送ったんですけど、返事が来なくて、いまだに連絡がとれていないので、どうなったのかも全然わからないんです。』 「人間の盾」に一緒に行かれた方の1人が、最近病気で亡くなられたことについて。被爆2世で、イラクではそれを明かして講演をしたりもしていた女性でした。 (中略) 戦争が、原爆がなければ彼女は生きていたわけでしょう。これはいったい誰が悪いんだ、と思って。原爆を落としたことで、誰かが殺人罪で裁かれるとかいうことがあったわけでもない。それなのに人が死んでいってしまう。どこにも行き場のない、ぶつけどころのない怒りを覚えました。それに、被爆2世は被爆手帳ももらえないとか、国の支援もないんだということも、彼女が病気になってから初めて知って。 (中略) イラクでも、その彼女と一緒に病院を訪ねたときに、病気の子供が私たちの目の前で息を引き取ってしまったことがあったんです。その子のお母さんがわあわあ泣いているのを見て、何も言えませんでした。もちろん、その子供が劣化ウラン弾のせいで病気になったという証明はできないし、米軍は否定してます。そのあいまいさにまた、本当に腹が立って。』