ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

憲法を改正していないのは日本だけ?

一昨日、憲法改正について、改憲派の方と話をしたとき、「憲法を改正していないのは日本だけ」と言われたので、その点について、いつもの本から引用(>_<)
より 『憲法96条には、改正できる範囲は明記されていません。そのため憲法学の世界では、どんな改正でも自由にできると考える「憲法改正無限界説」と、明記されてはいないが一定の制限があると考える「憲法改正限界説」に解釈が分かれています。通説は後者で、憲法改正には一定の限界がある、とくに、その憲法の基本原則となっている部分については、改正が許されないという考えです。  日本国憲法の場合、「基本的人権の尊重」「平和主義」と「国民主権」が基本三原則ですから、「憲法改正限界説」を採用するなら、これを改憲によって削除・変更することはできません。96条の憲法改正国民投票制も国民主権を具体化したものですから、改正によってこれを廃止することはできません。  こうした原則は憲法の本質、つまり「憲法そのもの」とも呼べるものです。したがって、それに手をつけるのは憲法の「改正」ではなく「廃棄」に等しい行動といえます。それこそ白紙に戻してゼロから憲法をつくることになるのですから、限界説の立場によれば、憲法改正の範囲を明らかに逸脱しています。  (中略)  改憲を主張する人たちのなかには、アメリカやドイツが何度も憲法を修正してきたことを引きあいに出して、「制定から60年近くも経つのに憲法を改正していないのは日本だけだ」という言い方をする人がいます。しかし、前章でアメリカ合衆国憲法の議員報酬に関する修正事項を紹介したとおり、他国の憲法改正は、きわめて部分的な細かい修正にすぎません。  ドイツも過去に50回近く憲法改正を実施していますが、ドイツの憲法には行政手続きに関する細かい条文がたくさんあるので、そのなかの実情に合わなくなった部分を少しずつ手直ししているだけのことです。いわば枝葉を刈り込んでいるようなもので、憲法の「根」や「幹」にあたる部分には、いっさい手をつけていません。アメリカやドイツにかぎらず、憲法の基本原則を改正しようとした先進諸国はありません。  ですから、他国を引き合いに出して「日本も改憲を」と主張する場合、それが憲法の根幹とはあまり関係のない細かい部分を対象にしているのであれば、それなりの説得力はあります。しかし、平和主義と深く関わっている9条や、基本的人権の制限を念頭に置いているのだとしたら、それはレベルの違うものを同列に論じていることになります。  もちろん、外国に類例がないからといって、日本が大規模な改憲をやってはいけないということにはなりません。しかし一般的に、基本原則を覆すような改憲が認められていないのは事実です。9条についていえば、戦力の不保持を定めた2項の改正は、限界説の立場によっても範囲内だと考えられています。しかしそうではあっても、「平和主義」という、かなり根幹の部分にまで踏み込んだ改正になることは、認識しておく必要があります。』 ■関連記事 戦場のピアニスト シルミド(SILMIDO)を観た 高校生からわかる 日本国憲法の論点(1) 日本国憲法(前文) 高校生からわかる 日本国憲法の論点(2) 日本国憲法(第二章 戦争の放棄) 日本国憲法(第三章 国民の権利及び義務) マガジン9条(1) 憲法改正について マガジン9条(2) 9条守ろう!ブロガーズ・リンク 「群れ」と愛国心 軍隊は何を守るのか? 憲法改正の根拠? 愛する人をどう守る? 自衛隊は軍隊か? 日本国憲法(第十一章 最高法規) 素朴な疑問 人の命が駒になるとき 戦争で解決できるのか? 靖国参拝と日本の防衛 9条を守る理由 人の心を狂わせる 今週のマガジン9条(1) 今週のマガジン9条(2) 周辺の国々との緊張を軽減するために何ができるか?(1) 周辺の国々との緊張を軽減するために何ができるか?(2) 九条実現! 誰のための改憲か? 日本国憲法2.0開発部 今週のマガジン9条(3) マガジン9条国民投票の結果発表! 一宇宙人として 一言物申す! 「正しい戦争」は本当にあるのか(1) 「正しい戦争」は本当にあるのか(2) 「正しい戦争」は本当にあるのか(3) 「正しい戦争」は本当にあるのか(4) 「正しい戦争」は本当にあるのか(5) 「正しい戦争」は本当にあるのか(6) 護憲は現実的だ!(1) 護憲は現実的だ!(2) 憲法9条改正、賛成ですか? 反対ですか? 憲法改正限界説について いまどきの「常識」 イノセント・ボイス~12歳の戦場~ Sorry Everybody 遠い太鼓 メッセージ ある少女のスピーチ 今週のマガジン9条、そして質問。。。 みんなでおしゃべり(^.^) 広い視野とたくさんの視点 今週のマガジン9条(4) ブログの記事から 野ばら 今週のマガジン9条(5) NoMDチームに参加! 今週のマガジン9条(6) 九条の会@mixi アトラスさんの日記より~改憲した後のことも考えよう!~ 独り言、そして憤り 村野瀬玲奈さんのコメントより~現実に合わせて改憲する?~ 自衛隊についての私の意見 武力で守れば絶対に安全? 軍隊があれば解決する? 今週のマガジン9条、ほか 今週のマガジン9条(7) 日本という国 客観的な視点の必要性 憲法なんて知らないよ 活憲 「愛国心」再び 教育基本法案、反対!! 愛国心を教育することについて 7つの社会的な罪(マハトマ・ガンジー) 憲法九条を世界遺産に ヒバクシャ ドキュメンタリー映画の現場から(1) ヒバクシャ ドキュメンタリー映画の現場から(2) ヒバクシャ ドキュメンタリー映画の現場から(3) 原発がどんなものか知ってほしい 石原氏の絶対得票率と国民投票法案 国民投票法案についてのお願い 2008年度用高等学校教科書検定結果についての見解 最後まで諦めない Campaign for Nuclear Disarmament 『国民投票法案についてのお願い』のその後(1) 『国民投票法案についてのお願い』のその後(2) 井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法 日本がもし100人の村だったら(憲法改正編) 鎌仲ひとみさん 私たちは現日本政府の体制変革(レジームチェンジ)に反対します どうなる? 国民投票法案 本日、国民投票法案の委員会採決が実施されます~環境保護の為にも世界平和を! そのために、今できることを少しでも~ 「日本国憲法の改正手続に関する法律」成立 軍隊を保持しない国 ドイツは過去とどう向き合ってきたか(1) ドイツは過去とどう向き合ってきたか(2) 最近読んだお奨め本~『南京難民区の百日』~ 参院選の結果を見て感じていること