ムックの呟き

5日間会社を休むほどの月経困難症をキッカケに子宮腺筋症(子宮内膜症の一種)と診断されました。色々と考えた上で西洋医学による治療は行わず、漢方薬と養生で乗り切りましたー

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

多くの方がご存じのように、昨日、首都圏は、「このままでは大規模な停電になってしまう可能性があるので、節電協力をお願いします」って状態でした。

なので私は、読書してました^^

ちょうど昨日、生活クラブで注文してた本が届いたんですよ~。

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか (平凡社ライブラリー) [単行本] / C.ダグラス ラミス (著); C.Douglas Lummis (原著); 平凡社 (刊)

この本は、タイトルに惹かれて購入しました。

お金儲けの為の取引が、国の通貨危機を招いたり、小麦の価格が上がったり、、、そういう事態を目の当たりにして、お金儲け(=経済)中心に世の中が回っているコトに、疑問を感じている今日この頃なので。。。

でも、この本では、タイトルとは裏腹に、経済だけではなく、戦争と平和、環境問題にまで言及しています。

『この本の主張は、それぞれの問題に対する「常識」といわれる考え方が、本当のところ現実離れしたものであり、二十一世紀に生き残りたいと思うのなら、私たちが実際に直面している現状に合った考え方を常識にする必要がある、ということでえある。』

メディアは、「経済成長」の大切さを説いているけれど、私のように、「それって、そんなに大事なの?」って思い始めている人は、多いんじゃないのかな?

経済成長には限界があります。地球環境という限界が。

だから、世界の全ての人が、経済成長の恩恵を受けることはできません。

パイの大きさには限界があって、それを分け合うことしかできない。

つまり、「経済が成長する」という事は、「他の誰かのパイが小さくなる」というコト。

『遠い将来か近い将来かは分かりませんが、いつか、いわゆるパラダイム転換は起こると思います。今の非常識が常識になって、今の常識は非常識になる、そういう転換は必ず起こる。起こってしまえば、あんな愚かなものの考え方がどうしてできたのか不思議になると思います。人間は自分の住むところを壊していいとなぜ思ったのだろうか。命を壊して、機会や建物ばかり作って生き物を無視する。そして、自分を殺しにくるような「暴力団」をなぜ作ったのだろうか。そんなものの考え方をどうして信じたのかということが、学者の大きな研究テーマとなるでしょう。』

この本の最後の方に、反原発運動についての記述があります。

『反原発運動は、ユートピア主義とか理想主義とか、何かのイデオロギーに基づいた運動ではなく、現実に存在する問題に基づいた運動です。誰がどんな思想を持っていたとしても、放射能が漏れると同じように困る。放射能が漏れるかどうかは、意見や思想によって決まることではありません。それは現実なのです。

実際に放射能はこれまで何度も漏れたし、故障しない機械などありえないというごく当たり前のことを思い出せば、これからも漏れるということは分かります。ですから、反原発運動は残るかなくなるかではなく、間に合うか間に合わないか、が問題なのです。大きな事故が起きたあとでまた反対運動が盛り上がるのか、それとも運動が成功して事故が起きないように(原発をなくすことが)できるかどうか、なのです。』

この考え方に即して云うと、残念ながら、運動は間に合いませんでした。

原発がなくなる前に、大きな事故が起こってしまいました。。。

でも、事故が起こって、それでThe ENDという訳ではない。

これからも、私たちは、エネルギー問題のことを、考えなくてはならない。

もちろん、それだけではなく、経済成長の一方で貧困が生まれる、という問題についても、戦争や平和の問題についても、環境問題についても。