世界を見る目が変わる50の事実
読み終わりました!
正直、読んで楽しい本ではありません。
が、題名のとおり、「世界を見る目が変わる」事実を知ることができて、大変興味深かったデス。
ムックが最もショックを受けた話題をひとつ、引用します。
『毎年、200万人の女性が性器切除される』より。
『「両親が『しなければならないんだよ』と言うのです。だから行きました。いざとなって、私たちは抵抗しました。あまりの痛みに死ぬかと思いました。一人の女性に口をふさがれて叫ぶこともできませんでした。ほかに二人の女性に胸を押さえつけられ、されに二人がかりで足を押さえ込むのです。陰門を縫いつけられたあと、脚をロープで括りつけられました。まるで歩き方を一から覚えなおさなければならないようでした‥‥あの痛みと記憶は、忘れることができません」
(中略)
FGMにはさまざまなやり方があるが、いずれも女性器の一部または全部を切除するものだ。最も過酷な方法は「鎖陰」と呼ばれ、陰核と陰唇の一部または全部を切除してしまい、尿や経血を排出するための部分を残して、外陰部を縫いあげてしまう。鎖陰はFGM全体の約15%を占めている。最も一般的なFGMは陰核と小陰唇を切除するやり方で、これが全体の約80%を占める。
FGMは宗教の違いを問わず行われている。最も多く行われている地域はアフリカで、28カ国の実施が報告されているが、アジアや中東の一部集団、そして欧州、オーストラリア、カナダと米国の移民社会でも行われている。えてして因習に則った執刀者がなまくらな刃物で行い、麻酔も用いられない。施術された少女たちには贈り物が与えられ、完全な女性になるための通過儀礼だと言い聞かされることもある。
娘にFGMを受けさせる理由はさまざまだ。性欲を封じ込めて婚前は純潔を、結婚後には貞節を守るのだと信じる社会がある。伝承文化、社会的な儀式や作法と見なされていることもある。子宝に恵まれやすくなると思われていることもあるし、衛生や外見を理由に行われることもある。処置していない女性は「醜い」「汚い」と見られ、そのままでは結婚できないとされる。こうした女性は村八分を受け、女性扱いされなかったり、食べ物や作物にも触れさせてもらえないことがある。(中略)
多くの国ではこの処置は密やかに行われており、女性も語りたがらないので、FGMによる死亡者数を知るのは困難である。処置件数を知るのはさらにむずかしい。(中略)
処置によって、少女はひどい痛みとショックを受け、大量出血や敗血症を起こす。不衛生な環境で施術されたり、他人に用いた道具をそのまま別の女性に使うこともあり、感染症やHIV/エイズを媒介しかねない。長期的な問題としては、セックスが苦痛になったり、傷痕が残ったり、炎症を起こすこともある。陰門封鎖されると、尿や経血がたまって慢性的な感染症になりかねない。また、結婚して夫と初めて結ばれるときには、封鎖された箇所を切り開かなければならなかったり、出産のさいにさらに処置が必要になることもある。』
※FGM=女性器切除
ふぅ。。。
入浴しながらコレを読んでて、貧血で倒れそ~になりました。。。
今こ~やって引用してても、ちょっと気分悪くなった。。。
世界中から、FGMがなくなることを願います。