ドイツは過去とどう向き合ってきたか(2)
ドイツは過去とどう向き合ってきたか、読み終わりました(>_<)
この本を読んで改めて、
何事も、正当に評価するためには、出来るだけ360度の視点から、物事を検証する必要がある
という事を感じました。
日本のマスコミは、日本の戦争被害(例えば、広島、長崎とか。東京大空襲とか。)を取り上げるのと同じ頻度で、日本が戦争で与えた被害(例えば、中国での『南京大虐殺』と呼ばれている出来事のことなど。)についても、取り上げるべきだ。
もちろん、マスコミからの情報を待つだけではなく、私たち自身も、本やインターネットで情報収集する際に、情報が偏らないように配慮すべきだ。
もしも、過去の日本のことを、出来るだけ正確に評価したいのならば。。。
ドイツは、第二次大戦後、しばらく経ってから、ナチスが何をやってきたのかを追求することで、周辺の国々からの信頼を取り戻してきました。
そして最近は、ドイツ側が受けた被害についても、語られるようになってきたそうです。(逆の言い方をすると、これまでのドイツは、自国から受けた被害を語れる状況ではなかったということですね。。。)
ドイツ側の受けた被害として、どんなことがあるかというと、終戦後の『追放』と呼ばれている出来事があります。一時的にドイツ領になっていた土地が、終戦により、ドイツ領ではなくなり、そこに住んでいたドイツ人たちが、逃げる中で何百万人も亡くなっているそうです。
『旧ドイツ領から追放されたドイツ人の総数は、約1700万人に達し、そのうちの12%にあたる211万人が死亡、もしくは行方不明になった。』
このように、与えた被害、だけではなく、受けた被害、についても取り上げることは、私はいいことだと思う。
勿論、両方を公平に取り上げるという前提つきで。
更に、その際に忘れてはいけない重要な事。
『NGO「償いの証」のシュタッファ氏は、「ドイツ人が被害者でもあったと語ることは、許されるべきです。だが、ドイツ人が被害を受けた原因は、ドイツが戦争を始めたことにあるということを強調すべきです」と語る。』
これは、そのまま、日本が過去と向き合う時にも当てはまる事。