アフラトキシン入りペットフード
「日経ビジネスAssocie」2/21号に、興味深い記事が載っていました。
『犬、またまた災難!?
インフルエンザの次はカビ毒フード』という記事です。
以下に引用します。
『昨年の12月20日。ダイヤモンドペットフード社(ミズーリ州)が、ドッグフードとキャットフード19種類、約80万パックのリコール(自主規制)を発表した。
東部を中心に米国では23州で発売された問題のフードのうち1~3%に、トウモロコシや穀物などに発生する無色無臭のカビの副産物「アフラトキシン」が含まれていたという。強力な発がん物質であるアフラトキシンを動物が摂取すると、食欲をなくし、おう吐、黄だんの症状が出る。肝機能不全に陥りやがて肝臓がんを引き起こす。
(中略)
汚染フードで死亡した犬の解剖を行って死因を突き止めたのはコーネル大学獣医学部だ。(中略)
リコール発表がクリスマス休暇の直前で、飼い主が忙しくリコールを知らないままに時が過ぎた感がある。これにマスコミの報道タイミングの遅れが重なった。年末年始、新聞やテレビは汚染フードに関するニュースを驚くほど取り上げなかった。テレビのニュースで大きく報じられたのが1月9日。リコールから3週間経って、ようやく大手新聞社も記事を掲載し始めた。
(中略)ドッグパークで飼い主たちに聞いてみると、「そんなニュース知らないわ」と驚く人が多かった。知っていても「ニュースで聞いたような」「ウチは多分平気」と他人事だ。
間機能不全の症状が出た犬のうち3分の2は死に至り、命が助かっても肝臓の障害が残ったり、がんに苦しむことになる。コーネル大によると、年末年始の間に最低100頭の犬が汚染フードで死亡したとか。飼い主が気づくのに遅れた可哀想な犬は、これからさらに増えそうだ。』